口全体でやわらかくもぐもぐと食(は)んでやると、遊戯は鼻に掛かったような声をあげた。布団に頭を押しつけてるから大きな声じゃないけど、逆にその籠もったちいさな音がオレの欲情をそそった。ゆっくり指先で、太腿の付け根のあたりを撫でる。日に当たらないその部分は白くて、マシュマロみたいだなと思った。オレの指がふれるたびに、遊戯の足に力が入って、その反応が楽しかった。
オレの唾液と遊戯の分泌液で濡れた下着を、じゅっと音をたてて吸ってやる。遊戯はいやがった。
「汚いから、やめようよ」
「なになに、直接舐めてほしい?」
「そんなこと言ってないってば!」
遊戯のやつ虚勢はっちゃって。でもフェラされたら耐えられないと思う。男だもんな。くわえてもらうの好きじゃない奴なんていない。
オレはぐいっと遊戯の下着を引きずり下ろした。ピンク色のアレがぴょこんと現れて、なんだか顔がゆるんでしまう。遊戯のヤツは、こんなとこまでかわいいよなー。毛もほとんど生えてなかった。ふわふわした感じの薄い繊毛があたりに申し訳程度にあるだけだ。これならオレも抵抗なく舐められそうだ。
そっと遊戯をくわえてみる。それだけで遊戯は声をあげた。
先端のつるつるしたところを、舌先でつつき、根元の部分を左手で擦ってみた。遊戯は、いかにもこの快感に慣れてませんって感じで、身体をびくびくとふるわせながら、とぎれとぎれにオレの名前を呼んだ。どうやって動けばいいのかわかりませんって感じで、身体をぎゅっと固くしたまま。処女のオンナとやるときってこんな感じなのかな。
「気持ちいいように動いていいんだぜ」
「う〜」
そうは言われても、いきなり腰ふってよがるなんて出来ないよなぁ。すげぇかわいいよなぁ。ああオンナは初めてじゃなきゃヤダって言う男の気持ちわかった。オレしか知らないなんて、なんて贅沢なんだ。
裏側のスジを丁寧に舐め上げながら、その下にあるふたつの玉も揉んでやる。他人のこんなところ触るの初めてだから、面白くなってしまって執拗に揉んでやった。むにむに揉んでるだけだとあんまり反応が無かったんで、ゆっくり指の腹でなぞってやる。あるところを触ると、遊戯の爪先がぴんと伸びた。そっか、ぬい目んとこって感じるのか。
オレは顔を下げて、そこを丁寧に舐めた。遊戯の反応からすると、そこは感じやすいらしいので、あんまり刺激しないように、舌先でふれるかふれないかぐらいにしてみたんだけど、その方がべろべろ舐めるより効果的だったみたいだ。遊戯の足はびくびくと震えっぱなしになっていた。甘いすすり泣きが止まらない。オレは身体を起こすと、布団をひっぺがして、遊戯の顔をのぞき込んだ。
「もうイキたい?」
「いきたいよっ!」
遊戯はまっかな顔でそう答えた。目尻には涙がたまっている。声を堪えるために噛んでいたのか、唇はぷっくりと腫れてさくらんぼみたいだった。ほら高い国産のやつ。
「後ろいじって、突っ込んでいい?」
遊戯が答えられるわけがない。
オレは遊戯の背後にねっころがって、あそこを片手でぎゅっと掴みながら、遊戯の耳をくわえて嬲った。遊戯はもじもじとオレの手から逃げるように腰を動かしたが、そうはさせらんない。後ろから両足でがしっと抱え込む。
「どうして意地悪するんだよ、城之内くん!」
「どこがだよ。気持ちよくしてんだろ?」
「ずるい」
舌でまた執拗に耳殻をねぶると、遊戯はもう勘弁してよって泣きそうな声をあげた。それがオレの嗜虐心をむちゃくちゃそそる。たまらず遊戯のうなじに唇をあてた。肩を噛んで、遊戯をひっくり返す。薄い胸や、乳首にも唇を這わせた。ちゅうって吸い付いて、舌で舐めまくる。遊戯の汗の味がした。遊戯のちいさな乳首は固くしこって立ち上がっている。口に含むと、そのこりこりとした感触がたまんない。
まだ誰も触れたことがない身体には、そんな愛撫はむずがゆいだけのようだった。じゃあもっと直接的にしてやるか。オレは、足を割り込ませて、遊戯の熱い部分を膝頭で何度も擦り上げてやった。
「じょ、城之内、くん」
息も絶え絶えといった状態の遊戯を見つめる。
うるんだ大きな目は快楽にとろけて落っこちてしまいそうだ。
すげぇ突っ込みてぇ。自分でも信じられないぐらい凶暴な欲望が沸き上がってくる。正直驚いた。舐めたり、触ったり、擦ったりはできるとおもったけど、あっちに突っ込むのなんて本当にできんのかなオレって考えていたのに。
オレはパンツごと自分のジーンズを下ろした。アレはガチガチにかたく反り返って腹につきそうだ。オレは遊戯がものすごい好きで、大切に守りたいのに、こういうこともしたいのだ。守りたいのと同時に、壊したいような気持ちにもなる。征服欲っていうんだろうか、自分の下に組み敷いて、泣かせたいって思う。こんなことを思うのは、遊戯がちいさくて、本当に壊しちゃいそうだからなんだろうか。えろいことが好きだからなんだろうか。遊戯が好きだからなんだろうか。
「もう、やだ」
ふたたび遊戯のアレを手で擦りあげてやると、泣きそうな声が聞こえた。
「何がヤなんだよ」
「もう、やだ。出したい」
「出していいよ」
「見るなよ」
「見たい」
「やだってば」
「見せてよ」
「城之内くんもイってよ」
「やだ」
「ボクと一緒にイってよ」
オレは手の動きをとめなかった。足をぐっと広げさせて、顔を近付ける。奥にあるすぼまりを見つめた。遊戯のそこはほとんど色がついておらず、他の皮膚と同じみたいなピンク色をしていた。すぼまったそこを舌でつつく。
「やだッ!」
「でも感じてんだろ」
「ちが…っ!」
「キモチいいよな、そこ」
唾液をまぶすようにしながら、オレは遊戯の奥を愛撫した。何度かつついたり、舐めたりしてるだけで、遊戯はもう耐えられないというように首をふり、身体をゆらした。そこはびくびくと収縮を繰り返している。羞恥ではなくて、無意識で、身体に力がはいる。絶頂が近い。オレは妙に冷静だった。一秒でも早く、遊戯に突っ込んで腰をがんがん振りまくりたいのに、遊戯が快感に乱れて、聞き取れないようなあえぎ声をあげて、腰をふってるのをどうしても見たかった。オレの目の前で落ちるのを見たかった。
オレは身体を起こした。
「いけよ」
遊戯自身の分泌液とオレの唾液でぬらぬらと光るペニスをぎゅっと擦りあげる。
「あっ…!」
遊戯はちいさく悲鳴を上げて、オレの手のなかに放出した。