城表が足りない!
書いてるんだけど! 書いてるんだけど!
足りないよ!
いちゃいちゃあまあましてるのが見たいよ!
というわけで短文書いてみた。
●ねむりひめ
人が遊びに来たというのに、寝てんなよ。
ベッドの上で、ぐーぐー気持ちよさそうに寝こけて。腹だして。むにゃむにゃ言って。
遊戯の部屋は二階にあって、斜めに切られた屋根に天窓がついてて、ちょっとかっこいい。外国の映画にでてきそうだなって言ったら、梁がないから熱いし寒いしよくないよって言われた。そんでも自分の部屋があるのってうらやましいし、いいなって思う。
遊戯の部屋は、遊戯の匂いがする。
初めて来たときに、そう言ったら、なんか変?変?と泣きそうな顔で聞いてきた。変じゃねぇよ。いい匂いなんじゃねぇといったら、顔を赤くした。
ベッドの端に座って、遊戯の顔をのぞきこむ。あかるい日の光のなかで、遊戯は眠っている。額を指先でなぞると、すこしだけ寝汗をかいていた。顔をちかづけると、遊戯の匂いが濃くなる。ほんとに嫌いじゃねぇよ。なんかほっとするんだ。好きだなって思うんだ。ほんとに好き。ぎゅっと抱きしめて、首に顔をうずめて、ずっとかいでいたい。変かな。変だな。でも、しょうがねぇよな。
好きなんだから、しょうがねぇ。
キスをしたら、目があいた。
笑ってもう一度、キスをした。