なんかもう……語りたいよ!
いろいろ! あいぼさまが可愛いとか可愛いとか!
城之内くんがかこいいとか!
字書きは絵茶にいっても、
壁の片隅から見てるだけなので気が引けるしなぁ。
あと終わってから気が付くこのタイミングの悪さ……。
もんもんとしてるこの気持ちをッ!どうすればッ!
……書くか。
パラレルやってたら高校生でキュンキュンする純愛ぽいのが
書きたくなってきたですよ。オフ本でがんばるか。
あと妄想がノンストップでとまらないのであげておきます。
性描写があるのでダメなかたは読まないでくだされ。
目を覚ますと、見知らぬ男が隣に居た。
男は寝乱れたシーツを巻き付けているだけで、ほとんど裸体といっていい状態だった。自分を見てみると、同じように裸だった。下着もつけていない。それどころか、体中にべたべたするものがついていた。遊戯は状況が飲み込めずに、ぱちくりと大きな目をしばたたいた。妙なにおいがする。顔を擦ると、白いものが手に付いてきた。精液のかたまりだった。遊戯は声も出なかった。
隣の男は、まだぐっすりと眠っている。遊戯はとりあえず、彼を観察した。大人というにはまだ若すぎて、少年というにはもう大人すぎるぐらいの年齢だった。好感の持てそうな、わりあいに整った顔立ちをしている。髪の色はうすい茶色だった。日に照らすと金色に見える。筋肉がきれいについていて、引き締まった体躯をしていた。スポーツをやっているのか、身体を動かすのが好きな人間なのだろう。
「ここ、どこなんだろ」
遊戯は身体を起こして、あたりを見回した。
見覚えのない部屋だった。知らないベッドの上にいた。
どこかのマンションの一室のようだった。部屋の広さは12畳ほどあり、かなり広い。その中央にベッドが置いてある。ベッドの周りは行き来ができるようにか、スペースがあけてあった。
部屋の一面――ベッドの右手の方には、ガラスのブロックをはめ込んだ細長い窓が二列並んでいた。灯り取りだけの用途のようで、開けることはできそうになかった。足元の方の壁には、明るい色の木の扉がついていた。頭の方にも似たような扉がある。それから、部屋の片隅には三脚に乗ったビデオカメラがあった。カメラはベッドのほうを向いていた。
喉の渇きをおぼえて、遊戯は立ち上がった。シーツを腰に巻き付けてフローリングの床を数歩あるくと、身体の奥から、何かがどくりとあふれ出てくるのを感じた。内股に生温かいものが伝う。あわてて手で拭ってみた。指先にべったりとついたものは、まぎれようもなく精液だった。
ボクはこの男のひとに犯されたんだろうか。
遊戯は、ふりかえってまだ眠っている男をながめた。性交のあとはあるものの、痛みはない。無理にされたのではないのかもしれない。
それにしても、まったくおぼえがない。この男のひとの顔も、名前も、何もかもおぼえがない。おまけに、どうしてここに居るのか見当もつかないのだ。
泥酔でもして、見知らぬ男と、いきなりベッドインでもしたのだろうか。
それにしては、酒の匂いはしなかった。
それに、自分はそんな人間だっただろうか。
ぼんやりと頭に白く紗がかかったようで、はっきりとしない。
とりあえず、水だ。
水を飲んで、風呂を借りて身体を洗わせてもらおう。
服を着て、おちついてから、ものを考えればいい。
遊戯はそう思い、ドアに手をかけた。開かなかった。がちゃがちゃと回してみる。開かない。何かひっかかっているのだろうか。遊戯は膝をついてドアの隙間をながめた。ロックされている。それなのに、こちらに解除のサムターンも見あたらない。鍵穴もない。
どういうことなんだろう。
もう一つの扉を確かめてみるか。
そう思ったときだった。
「ここ外からじゃねーと、開かねぇぞ」
遊戯は振り向いた。ベッドの上で、男が生あくびをしながら、腕を伸ばしている。
「え、えっと……」
何を訊ねればいいのだろう。彼の名前か? どうしてここに居るのかか? ドアが閉まっている理由か?
「き、君って、ボクの恋人なの?」
男はきょとんとした顔をして遊戯を見つめた。すぐに大声で笑い出す。腹をかかえてベッドに寝っ転がったところをみて、遊戯はだんだんむかっ腹がたってきた。何も、そこまで笑うことはないじゃないか!
遊戯はベッドに飛び乗り、男の上に跨った。一発ぐらいぺしりと叩いてやろうと思ったのだ。しかし、男から帰ってきた言葉は遊戯の想像を超えていた。
「なんだよ、朝っぱらからすんのか? 好きだな、お前も」
にやにやと笑う顔をみて、遊戯は自分も相手もほとんど裸同然だということに気が付いた。頬を紅潮させて、遊戯は首を横にはげしくふった。
「ち、ち、ちがうよ! っていうか何! なんで、ボクは君とここにいて、せ、せ、せ」
「セックスしたかってこと?」
男は自分から降りようとする遊戯の身体をひっぱりこんで、抱き寄せた。
「そうだよ!」遊戯は目の前の顔にむかって言った。「恋人じゃないんだろ?」
「昨日の晩、会ったばっかりだもん」
男はうなずいた。遊戯の頭をなでながら「髪までべたべただなー。顔射するとやっぱ大変だよなー」なんて言っている。とすると、この馴れ馴れしい態度は、たんに性格によるものなのだろう。それはいい。
「じゃあ、なんで……」
なんで、ベッドインなんてしてるんだろう。ボクはそういう人間だったのだろうか。
いや、それよりも昨日の晩のことが思い出せない。ボクは昨日、昨日、きのう……。
「ボク、昨日なにしてたっけ?」
「オレとセックスしてた」
「その前だよ」
「知らねぇよ」
昨日だけじゃない。その前のことも思い出せない。
「ボクの家ってどこだっけ?」
家の住所も、郵便番号も、電話番号も思い出せない。ボクはどこに、誰と一緒に住んでいたんだっけ。今日起きてからのことしか思い出せない。あとは名前。遊戯。遊戯っていう名前だった。たぶん。たぶん、そうだ。なんだか考えてるうちに自信がなくなってきた。ボクは本当に遊戯なんだろうか。そもそも、名字はなんだったっけ。
「お前の家なんて、わかるわけねぇだろ。それに帰れないぜ、当分」
「なんで?」
「監禁して、セックス漬けにしとけって言われてるから」
遊戯は唖然とした。
「ボク、エロゲーの夢でも見てるのかな……」
「なにそれ」
「わかんない」
遊戯は力なく首を振った。
「ほんとにわかんない。ボク、どうしてここにいるの? 家はどこなんだっけ? 昨日まで何してたの? ボクの名字って何? なんで思い出せないの? 君の名前は?」
「その中で答えられるのは一つだけだな」
「じゃあ、教えてよ。君の名前ぐらいは答えられるでしょ?」
遊戯は聞いた。
男はそうだなと呟いて、遊戯の顔をじっとみた。目の色が薄い。きれいなブラウンだということに遊戯は気が付いた。睫毛も茶色だ。
「城之内」
城之内と名乗った男は、にやりと人の悪そうな笑みを浮かべながら答えた。
「ごくふつーのサオ師です」
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我ながらパターンだな。
遊戯が誘拐されて脅迫されてるとゆー設定です。
城之内くんは雇われてる。
もちろん安直にも愛が芽生えて、
あれやこれやでハッピーエンドだよ。
城表はそれでいいよ。